自転車便とプレスライダーをヒントに発展したバイク便の歴史

バイク便サービスが行われるきっかけとなったのが「自転車便」です。

1980年代に欧米で生まれた自転車便は、一方通行や渋滞の多いニューヨークなどではうってつけの配達方法として人気を博しました。

東京や大阪なども海外の大都市と同様の交通状況だったため、自転車便が流行し始めたのですが、自転車便にも欠点があります。

それは長距離配達に向かないこと。
人力で動かさなければなりませんし、距離が長くなればなるほど自動車での配達を選ぶほうが確実に速くなります。

それを改善するため、配達の歴史の中で新たに生まれたのがバイク便です。
バイク便は自動車よりも小回りが利き、渋滞の影響を受けづらいですし、長距離配達にも対応しています。

さまざまなシーンで利用できるため、バイク便は1990年代に日本で大きな流行となって
いきました。

バイク便が生まれたきっかけは自転車便だけではありません。
プレスライダーもバイク便に大きな影響を与えたサービスの1つです。

プレスライダーとは新聞社やテレビ局などに原稿や写真フィルム、ビデオテープなどを
輸送するもので、マスコミに欠かせないサービスとなっていました。

このプレスライダーはバイク便よりも歴史が古く、1960年代に始まったもので、バイク便がスタートする際の参考になったと考えてよいでしょう。

インターネットが普及し始めた昨今においても、需要を保ち続けているバイク便。
データで送れない物品を迅速に運ぶためには、バイク便が最適だからではないでしょうか。

確実で安心な方法ですから、需要が減少して行かないのです。
これからもバイク便はさまざまな人たちのために尽力し、いつまでも皆様に愛されるサービスでありたいと考えております。